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晴れときどき大暴れ。

破れた地図の、その向こう側へ。

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原点回帰。~壁のペンキを塗りながら~ 

ようやく前の部屋の片付けと掃除が終わった。壁のペンキを塗り直したり、台所の流しを補修したりと手間がかかったが、4年間お世話になった訳だし出来るだけきれいな状態で空け渡したかった。元々が築35年のボロアパートなので、出来る範囲というのも限られてはいたけれど。
この部屋に引越して来た時、クリーニングもリフォームもされていない状態で結構ヒドかった。壁に大きい穴が開いていたりもした。入居にあたって大家さんと話をして、クリーニングやリフォームの仕事をしている事を伝えたら、現状で入居する分、好きにやって構わないという許しを得た。砂壁を白く塗り替え、壁の穴を埋め、トイレの床のダメになったタイルを埋めクッションフロアに張り替え、水漏れしていた流しを補修した。1口ガスコンロくらいしか置けない狭い流しをL字に増設。ついでに部屋の壁を防音加工し、エアコンと給湯器を設置、台所には内装屋の友人の協力を得て製作したシャワールームを設置した。台所5帖、4.5帖の風呂無し1DKの部屋は快適な部屋に生まれ変わった訳だ。この部屋で4年間、1度も銭湯に行く事も無く過ごした。上の部屋は大家さんの物置で、隣は音楽をやっている若者。気兼ねなく音楽が出来た。仕事の道具も部屋の外、通路に洗濯機と一緒に置く事が出来たし、敷地沿いに原付バイクを4台も停めて置く事が出来た。向かいの家のおばあさんと仲良くなって、帰郷した際のお土産のやり取りなんかも出来て楽しかった。
ここで沢山の出来事があった。悲しい事や嬉しい事、悔しい事や楽しい事。今の仕事もここから始まった。いろんな人が集まった。
全ての片付けを終えた部屋は殺風景で広く感じた。ちょっと寂しい気持ちになった。自前のエアコンとガスレンジ、給湯器は設置したままにした。世話になったお礼の代わりだ。
大家さんに部屋を確認してもらった。「おお、きれいになったねえ」大家さんは俺が入居する以前の状態しか知らないから当たり前だろうけど。トイレの床や流しの補修、設備を残して行く事も喜んでくれた。江戸っ子でちゃきちゃきの大家さん、気前のいい理解のあるおじいさんだった。感謝してます、お世話になりました。
東京に来て14年、世田谷のこの近辺に住んで12年程、色々なところに住んで、色々な思い出があるけれど、今回は更に感慨深い。ここから今の俺が始まったのだから。俺はこの部屋に住んでいた事をずっと忘れないだろう。
いつかどんなに良い暮らしが出来るようになったとしても、俺はきっと忘れない、自分の原点を。

山口荘 1階-1号室 家賃39.500円(水道代込) 永遠なれ。
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Posted on 2006/02/10 Fri. 22:35 [edit]

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